それいゆメルロー2021年のきろく

  • 3,740円(税340円)
山梨市岩手、八幡地区 自社畑産メルロー91% シラー9%
生産本数 625本
フルボディ

山梨市岩手地区と八幡地区の自社畑メルロのうち、最も良く熟した房のみを粒選りで収穫し丁寧に醸造、フレンチオーク樽(新樽50%)で熟成させました。機械でちぎれた細かい梗は手作業で取り除き、丸い粒のまま徐々に潰していくマセレーションで自然な果実味を出すよう心がけています。樽熟期間9ヶ月。

2021年は芽吹きは平年並みでしたが気温の上がり始めが早く、生育が全般に早まりました。前半は晴れ日が多く開花期も好天で結実良好。梅雨は短く、梅雨明けのグットタイミングでのヴェレーゾン入り、猛暑が続きましたが夜温は25℃未満に抑えられたため着色も順調に進みグレイトヴィンテージが期待されました。しかしお盆と同時に本降りの雨が始まり、それから10日間降り続いた事が後年まで記憶に残る年となりました。幸いにも、果皮が薄いために大きな打撃を受けたピノ・ノワールやシラーと違ってメルローは裂果はしなかったため、標高の高い八幡畑は早く熟した岩手畑から2週間後まで収穫を引っ張り、熟度を高めることが出来ました。

黒味のある色調。なめし皮や森の落ち葉、茸などの深みから、カカオ、スミレやブラックベリーなどの凝縮した香が穏やかに湧きあがります。アタックはやわらかく、黒いベリーの果実味とこなれたタンニンが一体となり、複雑性のある味わいが膨らみつつ緩やかに流れていきます。味わいのボリュームは中程度ながら自然なバランスが感じられ、2025年春のリリース時から飲み頃に入っています。酸も十分にあるため、中〜長期熟成にも期待が持てます。

山葵とともに牛ステーキやローストビーフ、牛や豚、豆などの煮込み、茸リゾットや炊き込みご飯、焼き鳥(タレ)、鰻の蒲焼、ドライフルーツやスパイスの効いた焼き菓子などと。

飲用適温16℃前後。無濾過生詰のため滓や酒石が沈殿します。



きろくシリーズコンセプト
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